どこまで会社の人なのか

 研修で「社会人になったのだから、会社の看板を背負うようになる。公私を問わず立ち振る舞いに注意するように」といわれた。まあ、よく言われることのように思う。

 これ、真っ当なようでいてちょっとおかしいような気がする。あくまで私という個があって、それが仕事に関しては会社に所属しているわけで職務上のことはともかく、私生活まで看板を背負いたくはない。

 更にいうと、我々は社員である前に社会人であろう。この2つは別なのではないか。社が我々に求めたいことのは分かるが、馬鹿丁寧に言うことを聞いていては、社会人としてはクソである。本来なら、会社の問題を社会に問うことすら、社会人としては必要なことであるはずだ。

 無論、こんな事を言ったところで損するだけである。実際には適当に仮面の笑顔でやり過ごしつつ乗り切ることになる。ただ、そんな中でも、ほとんど通せないにしても、せめて正しさを忘れず自分の人生を大切にしていきたい。