技術書典5へ行った

2018-10-08、池袋のサンシャインシティ2F展示ホールDで開催された技術書典5へ行った。その際の個人的なメモ。 一般参加で、そもそも技術書典にいくのも初めてであった。

なぜ行こうと思ったのか

  • 普段の仕事とは違う刺激が欲しい
  • 正直、SIでない世界を見てみたかった。

会場の様子とか感想とか

  • 11時過ぎに会場へついたものの、すでに結構な列ができていた
  • 企業が無料で同人誌を配っていた。おそらく採用活動のためで、下手にエージェントにお金を払うよりは賢いお金の使い方だ。
  • 12時ごろには完売している本もあった。多くの本はダウンロード販売もあるが、どうしても紙でほしい本があるのなら、午前中に来ておくべき。
  • 文化祭っぽいイメージ

購入した本

技術季報 Vol.4

技術書典の公式ファンブック。 サークルの自動配置に関しては、他のイベント等でも利用できるのではないか。

Webフロントエンドの歴史本

ざっくりとJavaScriptの発展の歴史を書いた本。 読み物としては面白くJavaScriptがどういった経緯で今の形になり、今後はなにを目指しているかを理解するのに役立ちそうだ*1

可視化法学 Vol.1 Vol.2

分かりにくい法律をITを用いて可視化することを試みた本。 総務省の提供している法令データを元にして、法令間の参照関係を可視化している。 これだけで何かできるかというと、正直そうではないと思われるが、興味深くはある。 関連する法律を整理できるので、複雑度の類推みたいなものには使える可能性はある*2

若干脱線すると、法律とITという点でちょっと気になって調べてみると、どうやらそういった分野はあるようで。 法情報学(参考→情報教育 法情報学)であったり、法令工学*3といった分野があるようだ。 また、法律とAIも20年以上前から研究されている分野らしい(人工知能と法 - Wikipedia)。 日本語で検索した限りでも条文自体を自然言語処理するといった試みもなされている模様。

参考

技術と法律

可視化法学よりは実務よりで、技術者と法律家が技術と法律が交錯するテーマについて論考した本。正直なところ、まだ流し読みしかできていないが、あまり法律の前提知識を持っていない私はちょっと理解するのが難しいと感じている。 が、テーマとしては非常に興味深いので時間をかけて読んでいきたい。

余談だが、最先端を走る技術というものは、どちらかといえば法の抜け穴をつくことでビジネスとして成長している感もある。正直なところその手の技術者でこういった分野に興味を持つ人は少数派かもしれない。

参考

PythonによるKaagleのチュートリアル

Python を使って Kaagle に公開された簡単な問題を解いてみるという趣旨の本。 書いてあることはネットで探せば出てくるような話ではあるのだが、本として一連の流れがまとまっていることに価値がある。

マイナンバーカードの電子証明書

各種ライブラリを使ってマイナンバーカードに入っている電子署名を活用するための本。 マイナンバーカードと記載があるが、どちらかといえばスマートカードを利用するためのライブラリ群の簡単な紹介に近いような気がする。面白かったが。

国がマイナンバーカードの仕様を公開していないのは不思議。

誰もちゃんと教えてくれなかった USB 充電モバイルバッテリー

モバイルバッテリーの歴史と構造、どういった動きをするかについて書いてある本。 正直なところ、100%理解できている気はしないが、普段使っているものの動きが多少なりともわかる本で、興味深かった。

トララボ vol.1

無料で配っていたとらのあなさんの技術書。とらのあならでどういったことをしているかの簡単な説明が書いてある。

HOT ENGINEER

リクルートライフスタイルさんが配っていた本。 技術書というよりは中途採用向けのパンフレットのような冊子だった。

完全SIer脱出マニュアル

PDF版を購入(紙は売り切れだった) なので、まだ読めていない。 目次を眺めて見た感じだと、SEとしてはだいぶ読むのがつらいのような気がしている。

また比較的若手の人はこの本を読んで、飛び出せばいいような気もするのだが、年齢が上がってきたアラサー以降はまた別の生存戦略が必要になるのだろう。

*1:私はJavascriptには詳しくないが

*2:似たような形で科学論文における引用関係の可視化ができると割と面白いかも

*3:英語ではlegal engineeringのことか